かなり皮肉なもう一つのお仕事
11月4日 急に冷え込んだ。朝晩は暖房が手放せない。午前はゆっくり休んで、午後から仕事をした。暖房をつけながら仕事をしていたら、なんだか吐き気がした。あと、突然脱力するような眩暈は継続している。首を動かすと視界が揺れるので、モニターから視線を動かすのが辛い。気分は悪くないが、やはり体がついていかないのだ。
私はいま、複数の仕事をしている。WEBライター、チャットレディ、そして占い師だ。
もともと、趣味でタロットを弄っていた。そして、主婦向けサイトでのアドバイザーなんかもやっていた。
そういった縁で、私に占い師としての仕事が舞い込んできたのだ。
正直、超科学の分野はあったらいいなあ……まあ、科学で全部解明されちゃいないしなあ。でも、スピリチュアルで全部解決はしないだろう。というスタンスなので、占い師をすることに抵抗はあった。
ただ、仕事を選んでいられる状況ではなかったし、オンラインで時間を選べて対応できる仕事なんてそうそう多いはずもなく、私は占い師もどきとしてネットの海を漂い始めたのだ。
自分のことで精一杯な女が、悩みを抱えた人々の相談に乗る。
風刺画にでもされそうな状況だ。
ただ、これが面白いもので、案外他人の置かれた状況は冷静に見ることができるのだ。
「岡目八目」という言葉が正に当てはまる。
おかめ-はちもく【岡目八目】
私は、占い師としてというよりは、ただの相談者として困った人の傍に居れたらと思っている。占いなんて初心者に毛が生えた程度だし。一応勉強ははじめたが、書いてあることが本やサイトによって違うので苦戦している。(ちょっと、この分野を学問してみたくはある。なんでこんなとっ散らかってるんだ)
今の私にできることは、タロットというツールをおみくじみたいに使いながら、心身が置かれた状況を整理するように伝えることぐらいだ。こんな心構えでは、本職の方に怒られそうである。しかし、案外それだけのことで心が軽くなる人は大勢いるようだった。
辛い時ほど、周りが見えないのは私もよくわかっている。人の振り見て我が振り直せではないが、私ももう少し自分を客観視しなくてはなあと、この仕事をしていると痛感するのであった。
たぶん、まだ生きていく術はある。