寒くなってきたので冬眠が近いのかもしれない
11月11日 ここ数日よく眠れる。寝すぎている。なんとか仕事のペースを戻していきたいのだが、焦りも消えているのでぐでんとしている。本当にまずい。
一日が無為に消えていくが、病のためにはいいのだろうか。
いや、さすがにこれはサボりすぎだろう。
オーバーワークが祟ってうつになった人間のため、とにかく力の抜き方が下手なのだ。どのくらいが適度なサボりなのかわからない。
そういえば今日、2年間契約していたウォーターサーバーに別れを告げた。うつの真っただ中で判断力が鈍っているところに契約させられたウォーターサーバーだ。
全く役に立たなかったわけではないが、「ファイル1枚分の大きさです」と大ウソを吐かれて契約した代物だったので、つねづね苦い気持ちで眺めていた。
そんなやつともお別れである。2年、わりと早かったなあ。
調子がいいが未来は見えねえ
11月8,9日 調子がよかったし、ふらつきもない。ものすごくテンションが高くて、仕事をしすぎたり、化粧をする気になったりはしなかった。いや、化粧はめんどくさいよ。すごいやる気が出てた自分怖いなあと、思う。
昨日ブログを忘れたのは、調子が悪かったからではなく、調子が良くて書くことがなかったというか、すっかりタスクから消え去っていたのであった。
多分、かなり今はフラットな状況じゃないだろうか?こんな感じが続けば社会復帰もできるかもしれない。
ただ、社会復帰ができるのは、この状況がしっかりと続いた場合だけだ。
ラミクタール錠はここから増量していくので、ちょっと不安がある。
今回の体調不良は、恐らく薬を変更したから起こったものだ。今後も同じように体調不良に陥ったら、外で正社員として働くのは難しいだろうなと思う。
短くても、あと半年くらいは私の闘病は続くんじゃないだろうか。
すでに二年はこんな状態のため、そろそろ未来に見通しを立てたい。
セカンドオピニオンの予定もあるし、徐々に好転することを願おう。
読書の秋とうつ病患者
11月7日 気分はいいし、体調も問題ない。変に仕事をしなければ!という焦りもないのでちょっとだけ仕事をして、あとは休暇に充てた。いや、午前中寝すぎたとは思うが、昨日夜更かししてしまったのでノーカンだと思う。
気になることがあるとすれば食欲が少し落ちたか? でも何かあれば食べるのでそこまで気にする必要はないだろう。
このまま良くなってくれればいいなと思う。
そろそろ、家中の人間から体調不良が気のせいだと言われるのにも飽きた。
さて、秋と言えば読書の秋だが、(この秋と前述の飽きは別にかかっていない)うつになって、明らかに減ったのが読書の時間だ。(明きと秋と飽きで踏めるなあ……)
とにかく、本を読むのには労力がいる。漫画はまだ読めるのだが、小説の内容が頭に入らなくて億劫なのだ。しかも、「読めなかった」という失敗体験が積み重なるので、どんどん本を手に取るのが嫌になる。
おかげでうつになってから読んだ小説は数える程度だ。学生時代は1日2冊読んだりもしていたし、1時間120ページくらいの速度で読めていたので、衰えたなあと感じる。しっかり治ったら、また読書も楽しめるだろうか。
手元には、図書館で借りてきた詩集と小説が一冊ずつ。
明日はなんとかこれを手に取ってみたい。そして、楽しめたら本当に嬉しい。
今日はコンビニスイーツをクーポンで買い込んだし、ワカモレも作る予定だから、おとものおやつには困らないはずだ。
そして、紅茶でも淹れて、本を読みながらゆっくりと過ごすのだ。
私の思い描く優雅な休日を取り戻す日が、近いことを祈る。
患者の「証言」
11月6日 朝から眩暈が絶えなかった。布団に入っても悪寒がするし、体は痛いし、腹も痛い。やはりこのままでは埒が明かないと思い、昼から病院に行った。
先生と色々話し合った結果、セルトラリン50㎎が復活した。
家に帰ってすぐに残っていたセルトラリンを飲み、もう一度横になった。
しかし、医者という職業はつくづく大変だなと思う。
特に精神科医なんてその最たる例じゃないだろうか。なにせ、診断のほとんどが患者の自己宣告により成り立っているからだ。
NHK放送のTV番組で『総合診療医ドクターG(ジェネラル)』という番組がある。
名医が実際に出合った症例をVTRにし、研修医たちが情報をすり合わせ、正しい病名を探り当てるというのが番組の大まかな内容だ。
この番組は、医療の知識が殆どない素人でも面白く、推理小説感覚で見ることができたので、そういったものが好きな人にはぜひ見てほしい。
さて、病名を探り当てるうえで重要になってくるのは「血圧」や「脈拍」などの数値はもちろんのこと、患者の「証言」つまり、診察中の会話なのだ。
しかし、ここで面倒なことに患者たちはよく嘘を吐いたり隠し事をしたりする。もちろん患者たちに悪気はない。ただ「関係ないかな」とか「気にも留めてなかった」などの理由で、大事なことを話していないことが多いのだ。
ここを、患者とのコミュニケーションや検査結果との矛盾で質問して、病名を探り当てていくのが、番組の醍醐味なのだが、なぜ私がこの番組のことを話題に出したかというと、自分の診察中の会話も大概怪しいよなあと思ったからである。
これは、うつ病と双極性障害の診断の間で揺れ動いてる人間の話として聞いてほしいのだが、私はこれまで双極性障害の特徴があるかという質問に「当てはまらない」と答えていた。なんどもだ。
私自身は本当に当てはまらないと思っていたし、自覚がなかった。
だが、最近になってあれは躁状態だった?もしかして私は双極性障害か?と思い、双極性障害の特徴に「当てはまるかもしれない」という話をし始めたのだ。
番組に出てくる患者たちの「証言」よりも質の悪い怪しさだ。
しかも、検査して数値がでるような病気でもない。
主治医には迷惑かけてるなあと、反省しつつもう少しましな証言ができるよう、今日もブログに症状をまとめておくのだ。
横になって、起きたら眩暈は随分と軽くなっていた。
風呂に入っても冷や冷やしない。こんな心地は久しぶりだった。
やはり、体がだるいのはいけない。心だけ元気でも無理がある。
心身共に健康でないと、人間上手く立ちいかないと実感した日だった。
ベッドの中の自由
11月5日 昨晩は吐き気がしてなかなか寝付けなかった。午後からは仕事をする気だったのだが、体がだるくて、一日ベッドで寝ていた。座っていてもふらつくし、ふらついた後は寒気や冷汗、痺れといった感覚に襲われる。
乾燥からか咳もでるので、完全に風邪立直といった症状だ。ただし熱はないので、上がれないのだが。
ベッドで寝ながら仕事ができるのはいい時代だなあと思った。まあ、薄給なんだけど。
とにかく、今日はなんもしなかった感が強いので、明日はなにかしたい。
障害年金受給に必要な書類の郵送のために、いろいろ買いそろえるものもあるし、コンビニの無料クーポンも使いたい。そのためにも、近くのコンビニには這っていきたいが、本当に這って行ったら通報されてしまうので、体調が良くなることを祈る。
父に、規則正しい睡眠と運動と……なんだったか、とにかく規則正しい健康的な生活を送り自己免疫を高めればよくなるといったことを言われた。そうだな、それができれば苦労しないんだよな。
そういえば、ベッドの中で、できてよかったことがもう一つあった。
好きな音楽をかけながら、好きな本が読めるのだ。
このご時世、電子書籍に音楽配信サービスがある。二つ同時に、スマホで起動するなんてことも可能だ。
私が小さかった頃は、空想遊びか、せいぜい携帯ゲームが関の山だったが、今はベッドから動けなくてもたくさんの娯楽に接続できる。
この時代の精神病患者でまだよかったなあと、思い知るのであった。
夜にグループLINEが動いて遠方に住む友人たちが飲み会をしようと企画していた。
行きたいなあと、思いつつも今の体調ではたどり着く前にぶっ倒れるのがわかっているので、今回はコロナ禍を言い訳に欠席しよう。
あ、部屋を暗くしてベッドの中でゲームしたりディスプレイを見るのはやめた方がいい。単純に視力が落ちる。
かなり皮肉なもう一つのお仕事
11月4日 急に冷え込んだ。朝晩は暖房が手放せない。午前はゆっくり休んで、午後から仕事をした。暖房をつけながら仕事をしていたら、なんだか吐き気がした。あと、突然脱力するような眩暈は継続している。首を動かすと視界が揺れるので、モニターから視線を動かすのが辛い。気分は悪くないが、やはり体がついていかないのだ。
私はいま、複数の仕事をしている。WEBライター、チャットレディ、そして占い師だ。
もともと、趣味でタロットを弄っていた。そして、主婦向けサイトでのアドバイザーなんかもやっていた。
そういった縁で、私に占い師としての仕事が舞い込んできたのだ。
正直、超科学の分野はあったらいいなあ……まあ、科学で全部解明されちゃいないしなあ。でも、スピリチュアルで全部解決はしないだろう。というスタンスなので、占い師をすることに抵抗はあった。
ただ、仕事を選んでいられる状況ではなかったし、オンラインで時間を選べて対応できる仕事なんてそうそう多いはずもなく、私は占い師もどきとしてネットの海を漂い始めたのだ。
自分のことで精一杯な女が、悩みを抱えた人々の相談に乗る。
風刺画にでもされそうな状況だ。
ただ、これが面白いもので、案外他人の置かれた状況は冷静に見ることができるのだ。
「岡目八目」という言葉が正に当てはまる。
おかめ-はちもく【岡目八目】
私は、占い師としてというよりは、ただの相談者として困った人の傍に居れたらと思っている。占いなんて初心者に毛が生えた程度だし。一応勉強ははじめたが、書いてあることが本やサイトによって違うので苦戦している。(ちょっと、この分野を学問してみたくはある。なんでこんなとっ散らかってるんだ)
今の私にできることは、タロットというツールをおみくじみたいに使いながら、心身が置かれた状況を整理するように伝えることぐらいだ。こんな心構えでは、本職の方に怒られそうである。しかし、案外それだけのことで心が軽くなる人は大勢いるようだった。
辛い時ほど、周りが見えないのは私もよくわかっている。人の振り見て我が振り直せではないが、私ももう少し自分を客観視しなくてはなあと、この仕事をしていると痛感するのであった。
たぶん、まだ生きていく術はある。
視界が揺れる。一回休み
11月3日 昨日はあのあと、障害年金の申請に行った。そしたら、貰えるまで約6か月かかると言われ、ものすごく落ち込んだ。正直取り乱してしまった。半年も私はこんな焦燥感を抱えなければならないのかと極端に考えていた。
迎えに来た母に泣きつき、さすがにマズいと思われたのか、資金援助の話が出た。母の口座からいくらか私に渡してくれるらしい。
そんなもの、使えはしないと思った。申し訳がない。不甲斐ない。
日が開けて今日、昨日さんざん泣きつかれたからか、一旦の金銭的不安が軽減されたからか、薬が効いたからか、ぽろっと仕事をする気がなくなった。明日はやるが、一日は休むかと判断できた。
久々に本を借りに行った。謡曲『隅田川』が読みたかったのと、新たに始めた仕事の効率化のために勉強できる本が欲しかったのだ。
書架を歩く間、ぐわんぐわんと視界は今日も揺れていた。本をいくつか探すのはこんなに大変だっただろうか。
そんな時、図書館の大きな窓の外から祭りの声が聞こえてきた。明るいショーの歌声にはしゃぐ子供の声、動く遊具の機械音。
一瞬つられて楽しくなった。その時、視界が揺れた。
全部、全部、窓の向こうのことだった。
そういえば、そのお祭り会場では、少し前に人が亡くなっていた。
なんだか虚しくなって、できるだけ周囲の音から気を逸らした。
どことなく、憂鬱ではありながらも、ほどほどに活動的に一日を終えた。
まあ、休日としては及第点だろう。
母からの資金援助に関しては、一旦受けようと思う。受け取って、使わずにしまい込むか、投資に使うかなりして、母の元に後々返せばいい。
少なくとも、その資金を引っ越しや独立資金には充てることはないと思う。ここまで、さんざん援助はしてもらったのだ。この歳でこれ以上頼るわけにはいけない。
そもそも、お金があったら私はなにがしたいんだろう。
ああ、ショーが見たい。楽しい気持ちでショーが観たい。
でも、「ショーを楽しく観れる精神状態」は金で手に入るものではないのだろう。
今日、聞こえてきた歌声は、人生で最悪に気分が悪かった。